ESSAY

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 2nd RING、第百二十二話の公開です。
 「8月中に公開」などと口走ったのは誰だったでしょうか?
 僕です。はい。
 すいません。
 でも、次回は10月中に公開したいなぁ、などと性懲りもなく考えております。
 
 なんだかんだと、ラストランディングに向かって着々と進行中です。
 遠くない未来に完結する......ハズ、ですが、その「遠くない未来」がいつなのか、って話ですよね。ともかく、粛々と執筆を続けるのみです。
 
 さて、近況の報告です。
 今回は、楽しい話題と、悲しい話題があります。
 
 まず楽しい話題から。
 9/1の公開初日に、ヱヴァンゲリオン劇場版を観てきました。
 ネタバレをする気はないので詳しいことを書くのは控えますが、必見と銘打つに相応しい作品だったと思います。少なくとも、「エヴァ好き」を自称する人は、観て後悔はしないと思います。
 公開前は、「肩透かしを食らうんじゃないか」という懸念が、頭の中に常にあったものです。また、自分の中でここまで培ってきたものを、悪い意味でぶっ壊すようなリメイクになってしまうのではないか、という不安も持っていました。
 しかしそれらは杞憂でした。
 ネタバレにならない範囲で言えば、まず必見なのは、その余りにも美しすぎる画作り。TV本編からそのまま持ってきてなぞっているな、というシーンですら、再びTV版を見るのを躊躇うほどに美しく磨き上げられています。
 画の持つ「説得力」が並じゃないな、という感じ。溜息が出ます。
 それから、詳しく書けませんがストーリー的にも、本編と変更を加えてある部分の全てが、僕の好みの改変です。
 次回の「破」も、確実に劇場で観るでしょう。楽しみで仕方がないですし、明日公開になってくれればいいのに、なんて思ってしまいます。
 「劇場で観るのはちょっとな」、と思っている方も、是非、レンタルが開始されたら「破」の公開前にご覧下さい。そして、「破」を劇場で観て下さい。大画面で観て、美しさとダイナミックさを肌で感じてもらいたい、と思います。
 
 さて。
 次は、悲しい話題です。
 
 HDが吹っ飛びました。
 リカバリ業者に託しましたが、二週間の検証解析期間を経て、最終的に下された結論は「復旧不可能」でした。
 ディスク全面に、無数の傷が入ってデータを取り出せない状況である、とのこと。「他社で復旧不可能なデータも復旧する」と謳う業者にも連絡してみましたが、そのような状態であると復旧できる可能性は殆どない、とのことでした。
 
 なぜ、バックアップを取っておかなかったんだろう?
 と、何度も何度も、自分を責めました。
 まさか、買って一年も経っていない、怪しいメーカ製でもない(バッファローでした)外付けHDが壊れるとは......という思いですが、そんなのは言い訳です。
 少なくとも、Webで飯を食っている人間としては、ありえないお粗末な対応と、因果応報といえる結果に過ぎません。
 
 170GB。
 それが、失われたデータの総容量です。
 もちろん、失っても問題の無いデータもあったでしょう。何があったかな、と思い返して思い出せないようなデータは、きっとなくなってもいいようなものだったに違いありません。
 でも、そうじゃないデータも、とても多かったのです。
 
 仕事のデータは、HDが壊れた瞬間に最も血の気が引いたデータでした。
 しかし、二週間リカバリ業者に預けていた間にも、仕事は進んでいきます。その結果の感想は、「なくなっても何とかなるもんだな」というものでした。現在進行中の案件は、ソースは全てサーバ上にありますから、落としてくれば復旧できます。
 ドキュメント系のものは、無くなって困るものがきっとあると思うのですが、現時点では表面化していません。最悪、進行中の重要なドキュメントについては、恥を忍んでクライアントや代理店の担当者に再度提供を求めれば手に入るものが多いでしょうし、もうクライアントの手許にも無いようなものは、恐らく見返すこともない類のものではないか......とは思います。
 仕事系で残念なものといえば、例えばリニューアルなどをして、サーバ上には新しいものに差し換わっており、もはやローカルにしか存在しない類のものです。
 以前自分で作ったソースを参考にすることもあるので、そういう意味ではきっと、確実に困る局面が出てくるだろうとは思います。
 
 しかし、仕事関係のデータに関する限り、劇的なダメージは軽微です。
 どちらかというと、大きいのはプライベートなものです。
 
 ネット上から集めた、様々な画像ファイルやムービーファイル。
 当然、サイトが閉鎖されてもう手に入らないものや、期間限定で公開されていたもの、どこで拾ったか記憶にないものも多く、それらを自分が再び手にすることは、もうないでしょう。
 その数は、「膨大」と言っても差し支えありません。
 よく、「画像を集めまくるけど、集めるだけで見返さない」という話を耳にします。そういった人は、コレクションを失った悲しみは甚大でしょうが、実害は殆どない、と言えます。
 でも、僕は違うのです。
 画像は、何度も何度も見返します。
 ムービーは、何度も何度も再生します。
 集めたものの大半は、自分にとって「忘れられた古いもの」では、ないのです。
 
 それが一気に無くなった喪失感は、本当に、大きい。
 
 そして。
 それらの全てを凌駕する、最もショックの大きいデータがあります。
 
 それは、メールのデータです。
 
 別のメーラを使っていた時代の、ごくごく古いメールは、メーラの移行時に偶然CD-ROMに焼いて移動したために残っていました。
 しかし、それ以外の......数年に渡る全てのメールは失われました。
 画像などと同じく、自分は何度も、古いメールを読み返すタチでした。友人たちとの会話を、何度も繰り返し、読んで楽しんでいました。
 そのメールは、もうどこにもありません。あまつさえ、アドレス帳も失われてしまったので、恐らくこれで二度と一生、連絡の取れなくなった友人や知り合いが、幾人も出たはずです。
 そして。
 ......みなさんに、伏してお詫びいたします。
 今まで数多く寄せていただいた、およそ数千に及ぶ感想のメールも、もうどこにもありません。
 本当に、申し訳ありません。
 僕は、感想のメールを、何度も何度も読み返して、自分の活力に変えてきました。一回しか読まないメールは、存在しません。全てのメールを期間をあけて幾度も読み返しますし、メールによっては百を超える回数読んでいるものもあったと思います。
 その全てが、絶対に無くしたくない、命の次に大事な宝物といえるメールでした。
 
 でも、もう、どこにもありません。
 
 ......実際には、HDが最初に異音を発したあの日から、それなりの時間が経過していて、心の安寧は取り戻しつつあります。
 しかし、何とか平穏な気持ちになっている時でも、時折何の前触れもなく後悔の波は襲ってきて、何も手につかなくなります。
 後悔なんかしても、無くなったものが戻ってくるわけじゃない。
 でも、後悔しないで前だけを向いていられるのは、物語の主人公だけだとも、思います。
 
 現在は、WinもMacもHDを2台体制にし、常にバックアップを取る環境を整えています。特に、ゼロからの再スタートになったWinはともかく、同じく100GB近いデータが入っているMacでHDが飛んだらどうにかなってしまいますし、HDが壊れてすぐに2台体制に移行しました。
 全く、どうしてこんな簡単なことを、ただ「面倒」という理由だけで怠ってきたのでしょうか。たかだか、1台15,000円のHDです。
 「まだ、一年も経っていないんだから、大丈夫だろう」
 その甘さの代償は、数年分の想い出を失うという、あまりにも痛いものでした。
 
 バックアップは、取りましょう。
 同じ苦しみを味わう人が、一人でも減りますように。
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